社長ブログ
Ceo Blog社長ブログ

板倉の屋根の吹き替え
木曽の奥村設計所の板倉の屋根を吹き替えました。
昨年(平成17年)は、板倉の本屋の屋根を大工さんを中心として吹き替えましたが、今年はなんとか素人集団だけでと計画を立てていたものの、このごろの天気の変化は激しく、やはりプロの手を借りないと短時間で作業を終えることは出来ませんでした。
谷村美術館
谷村美術館は一つ一つの作品のための空間と光と距離を考えて自然光で楽しむことのできる美術館です。施主である谷村さんは、仏像彫刻家 澤田さんのために建築家 村野藤吾先生に設計を依頼、先生最後の作品だそうです。
外観から内部まですべてが異様な雰囲気で、ものすごい重さを感じる外観。
入り口を入ると広大な砂漠を思わせる庭園が広がり、本館までのアプローチは内部に入るまでの心構えと緊張感を感じさせる長い廊下。廊下は一間ほどの広さがあるのですが一列にしか歩くことができません。
心洗われるような廊下から内部に入ると、天井の低さ・緩やかなこう配の通路。そこから一転して、かすかな自然光の明かりに誘われるまま仏像の部屋に入ると、仏像の為に誂えられた空間と光の演出で時間を忘れてしまいます。
新潟県糸魚川市京ケ峰2-1-13
tel: 0255-52-9277
もみの木食堂
もみの木食堂がオープンしました。
八ヶ岳の南麓に面した長坂町小荒間
小荒間は、かの武田信玄が諏訪・上田・小諸方面を治める時の大変重要な拠点として、また最短コースで侵攻するための戦略的にも重要な通路として棒道がつくられ、古戦場跡として今でも面影を残しているところです。
そこに建つ“もみの木食堂”のテラスからは雄大な甲斐駒ケ岳や北岳を望むことができます。新緑の息吹を感じることができるこの場所で自然と調和した雰囲気を堪能しつつ、一杯のスプーンの中から溢れるほどの幸せを味わうことができると思います。
Ozawa Standard
住宅を設計するにあたり、いつもOMソーラーシステムが納まりやすい構造とプランを心掛けています。OM対象範囲を可能な限り単純な形に計画して、その周囲に玄関や浴室などの付属部分を配置、住宅の断熱気密性能を考慮して、開口部には必ず木製のペアガラス入り既製建具を使用しています。
風・光を設計する小澤のやり方がいつしか小澤スタンダードと
呼ばれるようになりました。
Outline
【家】に対する思いこだわりは誰しもが持っているものです。
【人】それぞれに建物の考えかたはあるはずです、全く同じ感覚で
【住まい】 を考えても地域や回りの環境に因って、
【住み方 住まい方】 は違うはずです。
考える家 考えさせる家
考えを表現する場であって、
考えることの楽しさがある場であってほしい
そんな家造りをこれからも続けていきたい。
小澤建築工房 小澤文明
1982 創業小澤工房とし住宅の設計施工として開業
1994 有限会社小澤建築工房として設立
2000 株式会社小澤建築工房として設立
合板ができるまで
合板とは、原木を大根のかつらむきのように薄く剥いだもの(単板:ベニヤといいます)を乾燥させ、奇数枚の単板を繊維方向(木目方向)が交差するように積み重ね、接着剤を塗布して貼りあわせて1枚の板にしたものを言います。その歴史は紀元前1500年前のエジプトにさかのぼると言われ、木机や整理棚など、私たちの身近なものにもさまざまに使われてきました。
フォルクスAでは、再生可能なあり方を重視する考えから、針葉樹(主として北海道産のからまつ)からつくられる合板を採用しています。
フォルクスA・材の話
新しいフォルクスAでは、「からまつ」もしくは「杉」による国産集成材を構造材に用いています。ここでは、それぞれの材の話から集成材ができるまでをご紹介します。
合板の話も併せてご覧ください。
からまつ/針葉樹 マツ科
天然林は本州北部から中部。人工林は北海道、東北地方、本州中部の寒冷地など。日本では唯一の落葉針葉樹で、樹高は20m〜50m。針状の葉が短い枝に束になって生える。花期は4〜5月。葉は10〜11月に黄葉し、落葉する。
杉/針葉樹 スギ科
本州北部から四国、九州などに分布。天然林は秋田杉、屋久杉、魚梁瀬(やなせ)杉が有名。日本固有の常緑高木。樹形は円錐形で、高さは約40〜60m。針状の細く短い葉は根元の方が太い。花期は3〜4月。秋に実が熟す。
「からまつ」は日本に昔からある松の仲間です。国産の針葉樹ですが、葉の付いた様が唐文様に似ていることから「唐松」の漢字が付けられたと言います。また、針葉樹ながら落葉することから「落葉松」などとも書かれます(ラクヨウショウと読む場合もあります)。
一方、日本人が古くから身近な素材として有用してきた「杉」は、生長が早いことから戦後、秋田、西川、天竜川、尾鷲、吉野、智頭、木頭、日田など全国各地に植林された、最も蓄積量の豊富な針葉樹です。
北欧集成材から国産集成材へ
フォルクスAで特徴的なことは、構造材に集成材を用いたことでした。集成材の利点は、一口にいうと構造計算に乗ることです。今ではムク材も、乾燥や強度検査など木質基準が言われるようになりましたが、強度を担保する標準材の安定性という点では、集成材に利が認められます。
材の選択は、好みの問題もありますが、建物の構法・構造面からも考慮されなければなりません。フォルクスAは、金物接合による構法なので、集成材利用は必然のものでした。けれども、当時は国産集成材は、コスト・品質の両面から、まだしもの観がありました。そこで採用されたのが北欧集成材でした。
北欧集成材は、再生可能な森から生み出された材です。
北欧の森は計画伐採がなされています。この点、同じ外材であっても、山の更新費用や環境費用、社会費用などをコストに入れないで、原生林をただ奪うように運んできた熱帯雨林の輸入材とは、問題の性質が異なります。だとしても、北欧から日本に運ぶのは余りに遠く、輸送による二酸化炭素の排出問題が横たわっていました。
持続可能な家づくりを目指すOMでは、近くの山の木で家をつくる運動に賛同し、進行する山の荒廃をストップさせ、山と町を結ぶ家づくりを進めています。
いかに集成材が「標準材」としての利点が認められるとしても、また北欧材が再生可能な山だとしても、やはり“日本の山の、日本の木を用いた集成材を使った、フォルクスAを”が、私たちつくり手の願いでした。そうして9年を経て、ようやく国産集成材の採用が現実のものとなったのです。
最初の衝撃と、その発展形。
OMソーラー協会が、フォルクスA「木造打ち放しの家」を発表したのは、1994年(平成6年)の秋でした。この住宅をみた人たちの最初の印象は「工事中の建物?」であり「仕上がっていない状態?」というものでした。
構造材が同時に仕上げ材を兼ね、室内の壁は節の多い針葉樹合板の素地仕上げを以って了とし、構造材を繋ぐ接合金物のボトルや、合板を打ち付ける釘さえも隠されることなく、そのまま目に飛び込んでくるという有様で、それまでの通念からすれば常識的でなく、どうみても工事途中としかみえませんでした。
それは、パリ・ポンテュウ街において、ペレー兄弟が最初にコンクリート素材そのものを意匠的な手段として用いた「コンクリート打ち放し」が、当時の人々から「これで完成だって?」と疑問を持たれたことに似ていました。
木・森を大切に思う人々 2
森・木が自然に生かされ、木材の産地が生かされてこその木の家づくりなのです。
それには森を育てる・世話をする人達は欠かせない重要な存在なのです。