社長ブログ
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天下茶屋
甲府から外に出るのには甲州街道の笹子峠、河口湖に出るのには御坂路の御坂峠を超えて行き来をしていました。
険しい御坂路を上って峠でほっと一息、暗い山道が一挙に開けて、富士五湖の一つ河口湖と富士山が一望出来、のぼり坂で疲れた体もいっぺんに元気になる景色です。昭和6年に御坂隧道が開通トンネルの出口には、太宰治が泊まったと言う天下茶屋が有り今なお営業しています。
泊まっている時に太宰治が読んだ「富士には月見草が良く似合う」句碑が天下茶屋近くにに有ります。
300mあまりの隧道ですが、一度上って真ん中あたりで下がっているので、中は真っ暗で出口が見えません、笹子峠の隧道と同じ頃にこの隧道も有形文化財として登録されています。
鎌倉の坂倉順三展
坂倉さんの建築雑誌を読んでいると無性に坂倉順三展を見に行きたくなりました。
日曜日で鎌倉までの道路の混雑をさけて、朝早くに家を飛び出し2時間ほどで到着、美術館の前の駐車場は無料でした。
この美術館で開催されることこそ、もう一つの意義があると思っています。
小さい美術館ですから、どのように展示しているかと期待に胸膨らませて行きました。
私の思っていた以上に、内容の濃い展覧会です。
毎年の様に大きなプロジェクトを計画して行くことは集中力とものすごいパワーを感じました。
http://event.telescoweb.com/node/9668
県立美術館の正面
美術館のアクリル模型
神長官守矢資料館
私の好き建物がまた一つ諏訪湖の西、中央高速諏訪インターからくるまで5分地元出身の藤森さん設計の神長官守矢資料館を見学する機会がありました、藤森さんの美術館三味でいろいろな美術館の紹介が大変刺激になり印象的であります。今までも美術館回りをしていたのですが展示されている小さな世界に自分を写していたのですが、掛けられている作品の回りに演出されている空間があることに、今更ながらに認識することが出来ました。
神長官守矢資料館は、けして出しゃばりもせず、簡素な素材のオーケストラによってむしろ、新鮮な感じをこの建物で感じることが出来ました。
その建物の書庫と指定されている部屋に入った時、ダビンチの描いた最後の晩餐の風景を思い出しました。
書庫とは指定してありましたがそこにはいがいにも、スチールのテーブルと椅子が整然と並べられことが印象的でした。
トイレに通じる窓から見える山裾にたっている、ツリーハウスもまた面白く、2本の栗の木の上に巣箱を大きくしたような建物で、誰もが上ってみたくなると思います、子供の頃、木の上で小屋を造って遊んでいたことを思い浮かべ、自分だけの居場所にしたかったのではないかと想像します。
谷村美術館
谷村美術館は一つ一つの作品のための空間と光と距離を考えて自然光で楽しむことのできる美術館です。施主である谷村さんは、仏像彫刻家 澤田さんのために建築家 村野藤吾先生に設計を依頼、先生最後の作品だそうです。
外観から内部まですべてが異様な雰囲気で、ものすごい重さを感じる外観。
入り口を入ると広大な砂漠を思わせる庭園が広がり、本館までのアプローチは内部に入るまでの心構えと緊張感を感じさせる長い廊下。廊下は一間ほどの広さがあるのですが一列にしか歩くことができません。
心洗われるような廊下から内部に入ると、天井の低さ・緩やかなこう配の通路。そこから一転して、かすかな自然光の明かりに誘われるまま仏像の部屋に入ると、仏像の為に誂えられた空間と光の演出で時間を忘れてしまいます。
新潟県糸魚川市京ケ峰2-1-13
tel: 0255-52-9277