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2006.03.27
木は鉄より強い
木はひと言でいっても、樹種によって性質は大きく違います。また同じ樹種でも生まれも育ちも違えば、強度も違い、ひとつの樹幹の中であっても場所によって強度は違ってきます。木は生命体として生きてきたのですから、ばらつきがあるのは当たり前です。それぞれの個性を活かして使うことが大切で、弱いものが駄目なのではなく、弱いものは弱いものなりに使うのが人間の知恵で、その特徴を知って、使い場所や材のとり方をわきまえる事が大切なのです。
鉄は木よりも強いと思われています。
木材は他の材と比べて、軽くて強いといわれています。材料が自分の重さ(自重)にどれだけ耐えられるかという限度を、建築用語では引張り強度といいます。また木を空から吊るすのではなく、逆に地上にいて支え持つときの長さは圧縮強度(押しつぶす力に耐える強さ)で決まります。 木が鉄より強いわけがないと驚かれると思いますが、これは重さ当たりの強さで比べているからなのです。 つまり、重さ当たりの強さで比べると、引張り強さ、圧縮強さのいずれも木のほうが鉄より強いという事です。 重さ当たりの強さにどんな意味があるかというと、同じ建築をつくるときに軽くできるということです。地震力は自重に加速度を掛けたものですから、建築が軽いということは、建物にかかる地震力が小さいということになります。 同じ体積のコンクリートと木材を比較すると、コンクリートのほうが4〜5倍重いので、それだけ地震力も大きいといえます。
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