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パッシブデザイン〜暮らしの中の工夫
例年よりかなり早い梅雨入りでした。 今年は梅雨明けも早いのでしょうか。梅雨が明ければいよいよ夏本番・・・夏の電力不足が気にかかるところです。
暑さ対策の一つとしてグリーンカーテン(つる性の植物の朝顔やゴーヤで外壁の日射遮蔽を行う)が注目されています。巷では、つる性植物の苗や種が品薄だそうですね。ヨシズやスダレを活用されている家も増えて来ましたが、葉っぱからの気化熱を利用したグリーンカーテンの方が効果があるようです。
他には、ちょっと費用がかかりますが、小屋裏などの高いところに換気扇をつけるというもの。高いところに溜まった熱い空気を抜いてあげるのです。当社でも何件か工事をした家があります。(もともとソーラーとの連動型の換気扇や温度センサー付きの換気扇はつけているのですが、排熱という観点からいうと足りない場合があります)
既存住宅ではちょっと難しいですが、建築的な手法として、建物の設計段階で工夫するパッシブクーリングというものもあります。 地下の安定した温度の土や地下水を利用して、外気を冷やして室内に取入れる装置をクールチューブといいます。高温多湿な日本の夏では、結露やカビの問題もあり、コスト面も考えるとあまり実用的ではないようです。湿度の高い空気は、含まれる水分量が多いため(潜熱がある)、温度を下げるのが大変なのです。
純粋なパッシブではありませんが、最近は様々な除湿器も発売されているので、消費電力や能力を検討しながら、一部そういった機器に頼るのも一つの選択肢ではないかと思っています。
熱さ対策として、0か100の世界ではなく、建築的な工夫(遮熱、断熱、排熱、通風)+扇風機+除湿器というのも、ひとつのあり方ではと思っています。
また、OMソーラーシステムの涼風取入れは、夏の夜の屋根面からの放射熱で屋根の通気層の空気を冷やして、床下に取入れて土間コンクリートを冷やす(蓄冷)というもの。効果については地域性があるようですが、郊外の住宅ではそれなりに効果が期待出来ると感じています。今年の夏はデータを取って報告したいと思っています。
我が家も今年で丸10年を迎えます。OMソーラーの家に暮らして10年、暮らしの中で感じたこと、考えたことなどを今後発信していきたいと思います。
これから家づくりを考えている方に、何か参考になるところがあれば幸いです。
お楽しみに!
hosoda
協働〜普及に向けて共に歩む
昨年、「設計事務所とのコラボ〜ソーラーシステムの普及に向けて」のタイトルでこのブログに書き、設計事務所まわりなどをしていましたが、その時に蒔いた種が芽を出しそうです。
先日、八ヶ岳南麓在住の建築家の方からソーラーシステムに協働で取り組む任意の団体をつくりたいとのお話がありました。
もともと自然エネルギーの利用に関しては、関心の高い地域でありましたが、一社で取り組むのではなく、同じ方向を目指す人たちが、それぞれの得意分野を活かして協働し、新しい技術を研究したり、普及に向けて効果的に進めていきたいとの趣旨でした。
すでに、全国には様々な規模で、組合やネットワークを組んでの活動が行われています。パッシブデザインとは、日本語で言うと「他との協調のデザイン」であると思います。自然との協調だけでなく、同じ方向を目指す仲間との連携はこれから時代、ますます必要になってくることと思います。
弊社の方では技術サポートやセミナーの企画、組織づくりの世話人的な役割を担当する予定で、近いうちに関係者が集まり、具体的なアクションプログラムを創る予定です。
これから家づくりを考える方向けのパッシブデザインの連続講座や八ヶ岳南麓での小さなソーラービレッジの計画なども話題に上がっていますので、まわりにご関心のある方などいらっしゃいましたら、お声かけください。
概要が固まった段階で、あらためてご案内させていただきたいと思います。
hosoda
おすすめの本「発想する会社!」
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副題が、「世界最高のデザイン・ファームIDEOから学ぶイノベーションの技法」です。
建築とは直接関係ありませんが、デザインのアイデアを生み出す過程やその手法など多くのカラー写真とともに紹介されていて、なかなか読み応えがあります。
商品やサービスにイノベーションを取入れ、他社との差別化をはかるための様々な事例などが掲載されています。建築業界は旧態依然とした所も多くあり、イノベーションが求められているかもしれません。
これからのお客様の心をつかむためにも、家づくりの過程でお客様が体験する様々なステップにおいて、仕組みやサービスにイノベーションを起こしていきたいものです。
ブランシェ祭り〜好評イスづくり教室
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4年前にエステのお店とご自宅を建築させていただいたブランシェさんで5/28(土)に恒例のブランシェ祭りがありました。以前当社のイスづくり教室に参加された小宮山さんが作らたれイスをお店に置いておいたところ、お客から大変好評でリクエストがあり、今回のブランシェ祭りでの出張教室となりました。
当日はお花の先生もいらしてハーブの寄せ植えと共に、多くのお客様にお越しいただき、賑やかで楽しい1日でした。
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薪ストーブのメンテナンス
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八ヶ岳や富士五湖エリアを中心に薪ストーブを設置されているお客様が多くいらっしゃいます。
ストーブのメンテナンス(煙突掃除や本体の掃除など)については、使用状況により何年おきくらいに行えばいいかをアドバイスさせていただいています。
本日は、昨年春に新築したお客様のメンテナンスを行いました。1〜2年目に1回目のメンテナンスを行い、煤の溜まり具合やストーブの状態をチェックしながらその後のメンテナンス計画についてご相談させていただいています。
使い方で気をつけていただいたいのは、しっかり乾燥させた薪を使うこと。火を入れて最初のうちにダンパーを開けた状態で、ストーブ内の温度をしっかり上げることだそうです。温度が十分に上がらないうちに、ダンパー閉めてしまうと、煤が溜まりやすくなるようです。
薪ストーブのある暮らしを快適なものにするためにも、定期的なメンテナンスは大事です。メンテナンスにかかる時間はフルメンテナンスで、4〜5時間。費用は3〜4万くらいが相場のようです。
メンテナンスのご依頼、ご相談などありましたらお気軽にお問い合せください。
by hosoda
ムーブメント〜「幸せの経済学」全国100ヶ所同時開催!
地元の知り合いからお知らせをいただきました。5/22(日)の国際生物多様性デーに「幸せの経済学」全国100ヶ所同時開催の自主上映会をやろうという取り組みがあり、そこに参加する形で北杜市の清泉寮で上映会を計画しています。
上映予定は今のところ山梨ではまだないようで、近いところで長野県の原村で上映があるようです。
テーマは、地域の力を取り戻す「ローカリゼーション」。その土地にある太陽や風をもらって成長する、小澤建築工房が手がける住まいにも共通するところがあると思います。
詳細はこれから決めるようですが、ご興味ある方はこちらまでお問い合せください。(e-mail:oz-standard@cotton.ocn.ne.jp/)決まり次第ご案内させていただきます。
by hosoda
雑学と教養
内田樹さんの本に、「雑学は自分の引き出しにあったものを引っ張り出してくる能力で、教養とは自分のまだ知らないものへフライングする能力である」というようなことが書かれておりました。
家づくりにおいても構造とか性能をただお伝えするのではなく、それらのものを総合してどういう空間ができるのか、家族のお気に入りの居場所はどこなのか、まわりの自然との関係性がどうなっていくのか。そんなところを感じてもらえる提案や話ができるようになりたいと思っています。
by hosoda
ピザ窯作りイベントのお知らせ
先月のバスツアーにご参加いただいたぴたらファームのスタッフの方からお知らせをいただきました。来週の4/16(土)〜17(日)の2日間、白州の新ぴたら亭でピザ窯作りのイベントを開催されるそうです。申込締め切りは4/10(日) 先着10名だそうです。だいぶ申込が入っているそうなので、ご興味ある方は直接問合せしてみてください。
詳しくはこちらを ↓
ピザ窯作りイベント
また、ゴールデンウィークには、オープンファームを企画されていて、ファームの暮らしの体験ができるそうです。こちらは、近日中にご案内予定とのことです。
by hosoda
わに塚の桜 開花!
打合せ中のお客様から教えていただいたのですが、韮崎のわに塚の桜が咲き始めたようです。来週あたり見頃を迎えるのでしょうか。写真はお客様が昨年撮影されたものです。
北杜市方面では、山高神代桜(武川)や神田のオオイトザクラ(小淵沢)が有名ですね。 神代桜は5日開花、大糸桜は20日頃の予想になっています。
by hosoda
ニュースは歴史になる
先日、TVで池上彰さんがおっしゃっていた言葉です。震災から2週間が過ぎ、毎日刻々と変わる被災地や原発の状況のニュースが飛び込んできます。これらはやがて歴史の1ページに記されることになるのでしょう。そういう捉え方をすれば、我々ひとり一人は、まさしく歴史の1ページをつくる場面に立ち合っている訳です.
その場から立ち去るのか、黙って眺めているだけなのか、一緒に行動を起すのか・・・その選択が歴史を、未来をつくっていくことになります。
買い占めやイベントの自粛など一部の過剰反応を心配する声も聞かれます。自分の居場所・立場でいまできることを考え、行動に移していく時です。
ほとんど聞こえてこないことですが、日本の風力発電設備には殆ど被害がなく、電力会社は、風力発電事業者に対して、不足分を少しでも補うために最大限の稼働を要請しているとのことです。
夏や冬の電力の供給不足が避けられないことを鑑み、産業構造やライフスタイルの根本的な転換にまで言及している方もいます。
生きていくことのベースとなる住まいと暮らしのフィールドで我々ができること、暮らしのパッシブデザインを皆さんと一緒に考え、実践していきたいと思います。
「自分のために」と「自分だけのために」は、違うと思います。「自分のために」が「みんなのために」につながる道筋を模索し、なければそういう仕組みをつくっていきたいものです。
閉塞感が漂うこういう時期だからこそ、自然界の関係性から学び、つながる力を最大限に活かして、歩んでいきたいですね。
by hosoda