スタッフブログ
Staff Blogスタッフブログ
鳥の編隊飛行から学ぶこと
鳥は1羽なら勝手気ままに飛んでいます。それが10羽も集まると見事な編隊飛行を見せてくれます。この生き物のような全体性がどうようにして生まれるのか、研究された方がいます。
相当なコミュニケーション能力を持っていて、すごいメカニズムが存在するのではと、コンピューターを使って、シミュレーションしたそうです。
全体とコミュニケーションするようにプログラムを組んで、いろいろ試してみたが、うまく編隊飛行が再現できない。試行錯誤を繰り返すうち、もしかしたらもっと単純なルールがあるのでは気づいたのです。
鳥は全体のことなんか考えていないのではないかと。そこでプログラムを組み直し、単純な3つのルールを決めました。
1. 群れの方向に飛ぶ
2.近くの鳥とスピードを合わせる
3.ぶつかりそうになったら離れる
これだけです。
単純な3つのルールをプログラムして、コンピューターの中に10羽の鳥を入れたら見事な編隊飛行が生まれたのです。
このことは、個と個の単純な関係性が繰り返されれば、調和の取れた豊かな全体性が生まれるという原理を示唆しています。
地域のコミュニティを考えた時、まさしく同じことが言えるのだと感じます。
2日間にわたって建物見学会を行っている「小荒間の家」
小さな地区ですが、豊かなコミュニティが生まれています。
本当に大事なことに気づかされます。
※ 鳥の編隊飛行のことは、世田谷で「経堂の杜」を実践された甲斐徹郎さんの
「自分のためのエコロジー」という本で知りました。
この話には続きがあり、この「小荒間の家」にほど近いところに暮らすアイアン作家の
上野さんご家族の家は、10数年前に甲斐さんがコーディネートをされたのです。
(上野さんは八ヶ岳の作家さんらのまとめ役のような存在で、毎年秋に「オープンアトリエ」
を企画されています)
コメント&トラックバック
トラックバックURL: https://ozawa-standard.jp/staffblog/wp-trackback.php?p=1215