昭和町家
Showa Machiya昭和町家
山梨の現代町家「昭和町家」 (昭和町家が生まれた経緯)
フォルクスハウス(Volks-House)から昭和町家へ
小澤建築工房では、今の「現代町家」、山梨では「昭和町家」の原型となるフォルクスハウス(Volks-House)という考え方を提唱してきました。フォルクスハウス(Volks-House)非常に完成度の高い住宅建築方式として、規格化された集成材金物、パネルとベースと下屋の組み合せで色々なパターンに対応してきました。
しかし、完成度の高いフォルクスハウス(Volks-House)は、地域に根付いたシステム住宅にはなりませんでした。素材と職人が地域に根付いていることが大きな問題だったと思います。
そこで小澤建築工房では、フォルクスハウス(Volks-House)の基本計画パターンに、地域との連携をつないで昭和町家として立ち上げました。
「昭和時代」は、現代日本の、“0(ゼロ)”からのスタートであること、生活も戦後一気に変化を遂げたと思います。生活が変わったことで建物の性能さえも変わってしまいました。
私たち小澤建築工房では「住む人」と同じように、その住宅の「外を歩く人」、も考慮に入れて家を造りたいと思っています。OZAWA スタンダードとしての「昭和町家」
長く住み続けられる家であること、
住まい手が主役であること、
出しゃばらず見過ごしてしまう様な家であること。
「長く住み続けられる家であること」、「住まい手が主役であること」、を基本に、シンプルなデザインを提案することで、住まい手が生活のパターンによって自由に空間を変えることのできる、骨と皮に、「自然素材で暖かみのある空間を提案すること」が大切だと考えています。
OZAWA スタンダードとしての「昭和町家」では、民家に習い地域に根付いたデザインで、けして出しゃばらない、見過ごしてしまう様なに家であることも大切であると考えて提案しています。
シンプルな計画でムダな時間とコストを削減、
そしてパッシブソーラーの考え方
システム化された部材を使うことで、無駄をなくして、工期の省力化を測ること、ベースと下屋の組み合せで自由度を兼ね備えたシンプルな計画によって無駄な時間とコスト削減をすることも重要です。
また太陽の熱を使って建物内部の熱と空気を管理(デザイン)するパッシブソーラー。
太陽には代償はありません、布団を干して取り込んだ時の香りと取り込んだ空気で室内の換気ができるような設計、これもOZAWAスタンダードの計画には無くてはならないシステムです。
山梨「昭和町家」のこれから─
小澤建築工房からメッセージ
今日本の山は荒れ放題です。
一時的に植林を遂行して来ましたが、安価な外国の製品に押されて、山を管理するコストさえ出ないために、今、山は野放しの状態といっても過言ではありません。
山が荒れることで河川やしいては海の生態系までもが崩れています。そこで小澤建築工房では、近くの山の木を使うことで地域の活性化と共に新しい木を植林することで、少しでも温暖化に役立つはずだと考えています。
もともと、その地域の木材や土、石,草を使って民家は作られてたはずです。
建物の造り方も変わって長い時間をかけて造る家とは違い、現代では少ない時間で決められたコストの中で、どこまで適切な素材選びができるか、を常に考えて山梨「昭和町家」を提案していきます。
現代町家憲章(全国現代町家連盟)
小澤建築工房で提唱している、山梨「昭和町家」ですが、現代町家の基本的な考え方として、全国現代町家連盟の「現代町家憲章」をご紹介します。
現代町家憲章(全国現代町家連盟)
- 美しい町並み景観をつくる家であること
- 緑に溢れる家であること
- 長い必要・好み・寿命に応える家であること
- 地震で倒れない家であること
- 自然エネルギーを活用した家であること
- 特に、風がよく通る家であること
- きれいな室内空気の家であること
- 木をたくさん用いる家であること
- 土・紙など自然素材を用いる家であること
- 楽しくお手入れできる家であること
- その家は、前を通る人の家でもあること